第11日:1998.07.19(日)
今日の行程:ゴルナーグラート→シャモニ(泊)
グランサンベルナール峠
作成日:1999.03.27(旧)
2002.01.12(改)
ゴルナーグラート→ツェルマット
6:45起床。今朝は曇っている。まわりの高い山はすべて雲の中。7:10朝食。7:45チェックアウトする。
駅に向かって歩いていると、野生のシュタインボックがいた(左の写真)。餌場にやってきたところだった。
7:55発の下り一番電車に乗ってゴルナーグラートを出発。駅はまだ開いておらず、車掌から切符(Sfr18.50×2)を買う。お客はうちのほかはやはりクルムホテルに泊まっていた日本人夫婦だけだった。
次のローテンボーデンで登山客が乗ってくる。さらにリッフェルベルクからもホテルの泊り客が乗ってきて座席はほとんど埋まる。8:40ツェルマットに到着。
ツェルマット→オルシエールOrsìères
BVZの駅で切符(Sfr3.60×2)を買って、8:55発のテーシュ行きに乗る。2分前にクール・サンモリッツ行きの氷河急行が出発していった。9:08テーシュ着。駅の隣の駐車場精算所で駐車料金(2泊でSfr12)を支払い、車に乗って9:15出発。
シュタルデンStaldenのガソリンスタンドで2回目の給油。今日は日曜日なので、お店に人影はないが、セルフサービスの給油機は使える。Sfr20札を入れると17.32リットル入った。ここまでテーシュから22.8km。ミュンジンゲンの1回目の給油から計432.3km。燃費は25km/リットルとなる(こんな走るか?)。給油中に氷河急行に抜かれるが、出発するとすぐに追いつく。
フィスプでローヌ谷に出るとしばらくポプラ並木が続くまっすぐな道を走る。まっすぐな道が大きく右に曲がるとロイクLeukの町。ここは温泉地ロイカバートLeukerbadへの入り口の町。右手に教会とお城が見える。
ローヌ川を渡ってシエールSierreの町に入る。ここで高速に乗るつもりだったが、通行止めになっていた。なにかイベントをやっているらしい。仕方ないので、前の車について迂回する。結局国道9号に戻って市内を抜けて、シエール東から高速9号に乗る。
次の大きな町はヴァリス(ヴァレー)州の州都シオンSionで、町の手前で右手に2つの丘が見えた。向かって左がヴァレールの丘で頂上にヴァレール教会がある。右はトゥルビヨンの丘でこちらの頂上には廃墟となったトゥルビヨン城がある。
シオンを過ぎると、明るく開けたローヌ谷をしばらく走る。交通量も少なく、100〜120km/hで快適に走れる。マルティニMartignyの手前でシャモニとグラン・サン・ベルナール峠は分岐という標識が出るので、それにしたがって右に分岐し、本線を跨いでいく。大きく右にカーブし、市街地の南側をトンネルで抜けるとシャモニへ向かう国道と分岐するロータリーに出る。まっすぐ行くならシャモニの標識に従うが、今日の第一目的はスイス/イタリア国境のグラン・サン・ベルナール峠だから、イタリアと書いてある方向へ行く。
峠へ向かう国道21号はセンブランシェールSembrancherでスキーリゾートのヴェルビエVerbierへ行く道と分かれて、アントレモンの谷に分け入っていく。道路はMO鉄道とずっと並行して走っている。オルシエールOrsìèresで国道とわかれて、MO鉄道の終点オルシエール駅を見に行く。
オルシエールOrsìères
11:08オルシエール駅に到着。97.6km、25.5℃。駅前広場のスーパーの前に車を停める。人影もなく、時間が止まってしまったかのような田舎の駅(左の写真)。
停まっていた客車にセント・バーナード犬の絵とサン・ベルナール・エキスプレスという文字が描かれていた。グラン・サン・ベルナールは英語読みするとグランド・セント・バーナードだ。
オルシエールの集落の中心はドランス川La Drance川を渡った対岸で、教会を中心に小ぢんまりとまとまっていてなかなかかわいらしい町だった。
町外れで国道に戻る。けっこう山が深くなり、急なカーブが続く。
アントレモンの谷最奥の集落ブール・サン・ピエールBourg-St-Pierre周辺ではフルーツと書かれた屋台があちらこちらに出ていた。
グラン・サン・ベルナール峠Col du Grand Saint Bernard
登りがきつくなり右手にダム湖が現れる。道は湖岸の雪崩よけの中を走る。国境のトンネルの入り口手前で雪崩よけの中から右手に峠へ行く道が分岐する。
道が急に細くなり、カーブが急になる。いくつものヘアピンカーブを抜けて11:57、グラン・サン・ベルナール峠に到着(左の写真)。123.6km、18.5℃。
向かって左のピンクの壁の建物が礼拝堂、右手の岩陰の建物がホテルとレストランで、博物館と犬舎もこの中にある。道路はこの先下りにかかる。礼拝堂とレストランの間を抜けていくと、道路の左手に小さな湖がある(左下の写真)。この小さな湖の真中がスイスとイタリアの国境で、写真に写っている建物はイタリア側の建物。
ホテルの裏の犬舎に行く。入場料(Sfr6×2:博物館と共通)を払って建物に入る。中には歴代の山岳救助犬が紹介されていたが、現役の犬たちはぐったりと寝ていて動かなかった。犬舎とつながっている博物館では、峠付近の動物の剥製や村人たちの生活、峠の修道院の成り立ちなどが紹介されている。その中で、峠の名前になった聖ベルナールの絵や彫刻も展示されていた。
セントバーバード犬のぬいぐるみがいっぱい売っていたが、絵ハガキだけ買って12:36出発。今回の旅で初めて国境を越える。最初にスイス側国境税関を通過するが、相手にもされない。次のイタリア側国境税関では係官が手で「行け」と合図していた。無事にイタリアに入国したが、ちょうどイベントをやっていて駐車するスペースがない。仕方なくそのまま通過する。
峠を下り始めるとすぐに、ヘアピンカーブわきの空き地に車を停めて、あちらこちらで日光浴やランチを楽しんでいる人たちがたくさんいたので、うちもつられて昼食にする。12:45、126.5km。景色を眺めながら石ころに腰掛けてパンとチーズで昼食。まわりはお花畑だった。13:10出発。
グラン・サン・ベルナール峠→アントレーヴ
峠を下って行き、サン・レミSt-Rhemyの集落を過ぎると、トンネルから下ってきた新道と合流する。道はE27号と名前を変えて、道幅も広くなり、80km/hくらいでどんどん下って行く。
峠の南側は猛烈に暑い。アオスタAostaに向かって標高が下がっていくにしたがって気温が上がって行く。太陽はまぶしく、さすが南欧。クーラーのない車は暑くてたまらない。
アオスタ市街の直前で右折し、バイパスに入る。アオスタの外れで高速に乗る。入り口ゲート(イタリアの高速は有料!)でイタリアリラを持っていないので一瞬不安になったが、自動料金機はクレジットカードOKで一安心(Lit3,500)。
高速は交通量がとても少ない。いくつかトンネルを抜けると正面にモンブランが見えてきた。モルジュMorgexで高速が終わり、一般道E25号線にはいる。モンブランが見えるところで車を停めて写真を撮る(上の写真)。
アントレーヴEntrèves
クールマイユールの町を抜けて、谷の最奥アントレーヴEntrèvesのプレ・ド・パスカル行きのロープウェイ乗り場の駐車場で休憩。14:42、199.1km、31℃。
イタリアリラを持っていないことを気にしていたが、この時ロープウェイに乗っておけばよかったとあとで後悔することになる。
正面にモンブラン(伊名モンテビアンコ)の支峰モンブレン・ド・クールマイユール峰4,765mと左にノアール針峰3,773mが聳える。その間からはブレンヴァ氷河が流れ落ちている(左の写真)。さらに右手にはダン・デュ・ジュアン4,013m、グランドジョラス4,208mが連なって見える。
アントレーヴ→シャモニChamonix-Mont-Blanc
アントレーヴを出発し、ラ・パリュドLa Paludのエルブロンネル経由エギーユ・デュ・ミディ行きのロープウェイ乗り場の駐車場前で大きくカーブすると、トンネルを1つ抜けて道はそのまま国境税関に続いていた。1つの建物の中にイタリア税関とフランス税関がならんでいたが、中からは誰も出てこない。そのまま進むとゲートがあり、有人の料金所があった。クレジットカードで料金(Lit44,000)を払いゲートが開くと、もうそこが全長11.5kmのモンブラントンネルの入り口だった。
トンネルの中は片側1車線。昔のトンネルなので結構幅が狭く、大型トレーラーは天井に届きそうになっている。中間より手前で天井にフランスという表示があり、国境を越えてフランスに入る。トンネルを抜けて大きなヘアピンカーブを3つ抜けると、ジュネーヴ方面から来た国道N205号にぶつかる。シャモニの案内にしたがって右折すると、国道N506号になる。
エギーユ・デュ・ミディ行きのロープウェイの下をくぐって大きく左にカーブしてモンタンヴェール行きの登山電車の踏切を渡る。さらにフランス国鉄SNCFを陸橋で跨ぐとロータリーに出る。そこがシャモニの町の中心であるモンブラン広場だ。モンブラン広場のロータリーを右折してすぐの路地を入ると今日のホテル・マノワールに到着する。15:08到着、219.4km、30.5℃暑い。
今日の走行距離:242.2km
ホテルにて
チェックインする。ちょうどマダムがレストランの掃除をしているところだった。宿帳に記入することもなく通されたのは3階の23号室。屋根裏部屋のような感じで、テラスに出ると右手にでっかいモンブランが見える(左の写真)。正面には首を上にむけるとシャミニ針峰群が聳えている。
荷物を置いて町に散歩に出かける。疲れていたのでカメラを部屋に置いてきてしまったが、後で後悔する。この日は夕方まで空気が澄んでいた。まず観光局で地図をもらい、バルム広場のかどの自動両替機で1万円を両替。¥10,000=Ffr412、手数料を引かれてFfr402になった(1Ffr=¥24.9)。やっとフランスフランが手に入った。
広場に出ていた屋台のアイス屋でアイスを食べる。とても暑い。それでもエギーユ・デュ・ミディ行きのロープウェイ乗り場を下見して、乗り場の近くにあったSPARで買物をする。17:45ホテルに戻って、早めにシャワーを浴びる(部屋はバスタブ付きだった)。
19:30から1階のレストランで夕食。スープ、オードブル、メインは豚肉のローストにブロッコリーのチーズ焼き添え、デザートはチョコレート。とても甘い。地元サヴォワのワインに酔ったためか、疲れかとても眠い。ここはレストランとしても営業しているので、宿泊客以外でもお客が多く、テーブルは満卓。そのためか21:30までかかった。22:20就寝。